プロジェクト概要
「思い出シェアプロジェクト」とは、地域の風景を写した昔の写真を集め、それを用いて回想法をおこない、認知症の改善につなげることを目的としています。
本プロジェクトは長野市と清泉女学院大学が2019年度に共同で実施したものです。
1年間のプロジェクトは前期と後期の2つのフェーズに分けて実施しました。
前期
長野市内の昔の風景を残した写真を収集することを目的に活動しました。写真提供は市内在住の高齢者に依頼しています。
自分史作成講座として、高齢者の方に昔の写真を持ち寄ってもらい、清泉女学院大学の学生と手分けしてデジタル化を行いました。デジタル化と併せて当時の様子を聞き取り、内容をメタデータにしています。このとき学生には聞き取りのためのインタビュー技法について研修をおこない、当日は研修として参加してもらっています。
なお、データベースへの取り込みに用いたアプリはFilemaker Goを使っております。アプリ制作は株式会社 U-NEXUS様にご協力頂きました。
写真を提供していただいた方には、ご提供いただいた写真を元にしてiMovieで編集したデジタル自分史を作成し、DVDに複製してお礼としてプレゼントしました。
FileMaker Goでデータベース化した写真をエクスポートし、オンラインのデジタルコレクションのためのオープンソースソフト、Omeka Classicにインポートして、デジタルアーカイブとしての本サイトを立ち上げました。
後期
前期に作成したデジタルアーカイブを使って回想法を実施しました。ご協力いただいたのは、特別養護老人ホーム松寿荘様です。
回想法
回想法は昔の懐かしい写真や昔使っていた馴染み深い家庭用品などを見たり、触れたりしながら、昔の経験や思い出を語り合う心理療法の一種です。今回は通常の写真の代わりに、デジタルアーカイブの写真を用いて回想法を実施しました。
自分史作成講座およびの様子は、長野市の公式サイトにも掲載されていますので、合わせてご覧ください。